紛争の内容
本件は、中学生が友人に対して行ったSNS上のプライバシー侵害および虚偽の噂の流布に関する事案です。
友人のプライバシーを侵害するような写真や画像データを拡散してしまったという事案です。
これにより、被害を受けた友人の名誉が著しく毀損されたとして請求を受けた事案です。
交渉・調停・訴訟等の経過
被害者側からは、お子様のプライバシーと名誉が著しく踏みにじられたとして、かなり精神的にも負担を感じておられ、依頼者の方への連絡と高額な慰謝料の請求がありました。
お相手を傷つけてしまったことに間違いはありません。
本件は、名誉毀損の成立自体は明白であるものの、慰謝料の請求額が非常に高額であったことに加え、被害者側の精神的な負担の大きさから、交渉は簡単なものではありませんでした。
ご依頼の方ご自身も、連日の連絡対応により精神的な負担が大きくなっていらっしゃったため、弁護士が窓口となり、法律的に適切に責任を果たし、この争いを解決すべく交渉を進めました。
本事例の結末
弁護士が窓口となり、被害者側との粘り強い交渉を重ねた結果、相手方が当初請求してきた慰謝料額の約3分の1という妥当な金額で和解が成立いたしました。
さらに、今回の解決により、今後一切のトラブルを生まないよう、法的にきっちりと終止符を打つことができました。
ご依頼をいただいてから2か月足らずという短期間で解決に至ったことは、依頼人様にとっても大きな安心材料となりました。
本事例に学ぶこと
個人間の感情的な対立が深まりやすいSNSトラブルにおいては、早期に弁護士を介入させることで、当事者間の直接交渉では困難な適切な解決へと導ける可能性が高まります。
法律の専門家が窓口となることで、相手方からの連絡や感情的なやり取りから保護し、精神的・時間的な負担を大幅に軽減することが期待できます。
また、類似裁判例に基づいた客観的な慰謝料額での和解を目指すことが可能となり、結果として適正な金額での解決が実現します。
弁護士が法的な知見と交渉力をもって対応することで、早期かつ適切な解決に繋がることを示しています。適切な解決をするため、さらに精神的、時間的な負担を大きく減らすためにも、弁護士へのご依頼をご検討ください。
SNSトラブルは、現代においてかなり身近な問題です。中学生や、高校生、ひいては小学生でもトラブルになります。
身近な問題になってしまっているからこそ、弁護士に早期に相談して解決を図ることが何よりも大切です。
弁護士 遠藤 吏恭